• このエントリーをはてなブックマークに追加

出産祝いとして10年間支持されるロングセラー商品「あひるのスタイ」。雑誌でも紹介され、バーニーズニューヨークでも取扱実績のある大人気商品です。今回、ノハナマーケットでは「あひるのスタイ」を製作する『kubomi』と共同で製作した特注の「あひるのスタイ」を販売開始しました。

これに合わせて、ノハナマーケットを運営する株式会社ノハナの代表である大森から、『kubomi』の代表兼デザイナーでもある海老原 裕美子さんへ、kubomi誕生秘話や製作仲間、商品へのこだわり、そして海老原さんご自身の生活やものづくりへの想いなどを伺いました。

赤ちゃんの肌に優しいオーガニックコットン100%の生地を使用。10年続くロングセラー商品。

「とりあえず楽しみたい!」っていう感じで始めました。

大森
まず最初に、kubomiさんについてお伺いしたいと思います。
2006年にお二人で始められたと聞きました。
kubomi代表・海老原さん。
海老原
私がもともとモノを作るのが好きだったので、当時、子どもが生まれて3ヶ月くらい経って、何も作ってないという状況に耐えられなくなって・・・。
とりあえずなにかひとつ作りたいなと思って、赤ちゃんの服を作りました。
大森
なるほど。
海老原
それを見た、同い年の子どもがいる友達がすごく褒めてくれて。 「いっぱい作って売った方がいいよ」って言ってくれたんです。
そんなとき近くにオープンしたカフェに行ったら、ショーケースが置いてあって、カワイイ商品が並んでたんです。 それを見て、店員さんに「ここに置かせてもらえませんか?」ってお話をしたら、一日限定のイベントがあるからそこに参加しませんか?って声をかけてもらいました。
初代スタイや針と糸などの道具が並ぶ、展示風景。
海老原
それをきっかけに、ブランド名を決めたりなんだりと友達とすごく盛り上がって。 最初はベビー服とベビーグッズっていうかんじでスタートしました。
別にこれで生計が立てられるとかそういうことは考えずに、とりあえず楽しみたい!って言う感じで始めました。
大森
うんうん。
海老原
カフェの店員さんにも「イベント、3ヶ月置きくらいにやりましょ!」ってノリノリで話をしつつも、実際は、子どもを寝かしつけて、夜中に作業する感じでしたね。
大森
子育てしてると、なかなか時間とれないですもんね・・・。
海老原
最初の頃は子どものお昼寝の時間が長かったので、それにあわせて打ち合わせしたり、家に持ち帰って作業してたんですが、だんだん子どもが眠ってくれなくなって。寝かせるのに、置いたとたんに起きちゃう。
大森
赤ちゃん、背中にセンサーついてますもんね(笑)
海老原
なんなんでしょうね、あれ(笑) お互い子どもを寝かせるために散歩して、子どもが寝たら戻ってくるっていうことをやっていました。 でもそれも1年くらいたったら、限界がきちゃって。
そんな時、主人が「保育園に預けたら・・・?」って言ってくれたんです。
いろいろ考えて保育園を申し込んだんですが、一回目はだめでしたね・・・。その後、友達ともいろいろ調整しつつ、なんとか子どもが保育園に入れることになりました。 そこからはずっと仕事しようと。
大森
それから転機になったことってなんでしょうか?
展示風景。kubomiの看板商品である『あひるのスタイ』が並ぶ。
海老原
1年くらいたったときに、例のカフェで個展をやったんです。 そこに、たまたまバイヤーの方が通りかかって、商品を目にとめてくれました。 そこからいろいろとバイヤーさんを通して取引ができるようになってきて、徐々にブランドに箔がつくようになってきたんです。
そして、はじめて3年くらい経ったときに、大きな転機がありました。 一緒にやっていた友達がお仕事を続けていくのが難しくなって・・・。 もともと、拠点も友達のおうちの一室を借りてたんですが、それを機に自分の拠点を探すことになりました。

困ったことがあったらつぶやいてみる

大森
そこから7年くらい経っていますが、今はどういう体制で活動されているんですか?
海老原
5人です。 みんな同い年のお子さんがいるお母さんたちです。
海老原
「誰か作る人いないかなー」ってつぶいていたら、児童館などで出会った友達などが手を上げてくれて。 みんな仕事はしたいけど、家は空けられない事情があって。 そんななかで何か手伝えることがあれば、ミシン買うから!って言ってくれて(笑)
それから、とりあえず困ったことがあったら、つぶやいてみるって感じです。 ある時、布の裁断が大変だったので、こういうことできるところないかなって例のカフェでつぶやいたら、そこにいらしたお客さんが「あるよ」って声をかけてくださったりして(笑)
大森
すごい(笑)
海老原
今まで、工場に作業をお願いすることは考えたこともあったんですが、微妙なカーブのかわいさとかを理解したうえで作業しないと、いいものができあがらないんですよね・・・。 一緒に作ってくれるみんなは、そういう「かわいい基準」みたいな感覚をもってやってくれています。

kubomiの名前の由来

大森
kubomiの名前の由来ってどういうものなんでしょう?
海老原
なかなか表現しづらいんですが・・・。
何かをつくると、必ず何かが減る・・・、布が減る。綿が減る・・・。くぼむ(窪む)んですよね。
人間、できあがったものに目がいきがちなんですけど、その作る過程にできる、なにかが減ってくぼんでるところにも、いろんなプロセスがあって出会いがある。 そういうところから来ています。
そして今日、実は初代のスタイを持ってきました。
kubomiの初代スタイ。中綿が入っておらず、ぺたんとしたデザイン。
海老原
一番最初は、ミシンで全部かがってたんですけど却下になって。 そのあと、他のもので使う予定だった中綿があって、これ入れたらぬいぐるみみたいにふかふかしてかわいいねって話になりました。
目の刺繍も、クオリティを保つためにどうしようなど、いろんな試行錯誤をしながら商品を作っています。

選ばれて辿りついた「ロングセラー商品」

大森
このスタイ自体はロングセラーなんですか?
海老原
そうですね、10年ずっと作ってます。 私自身、ずっと定番商品に対してあこがれがあって。 「かわらないもの」を作るには、どうしたらいいんだろうって思っていたんです。
最初の頃は、作り続ければいいじゃないって思ってたんですけど、それだけじゃ売れなきゃ意味がない。 結局定番というのは、選んでもらうことなんだなってことにたどり着きました。
大森
ちなみに、これを作った当時は、お子さんもリアルに赤ちゃん期だったんですか?
海老原
それがちょっと過ぎちゃってるんです。 「あー、こういうの使いたかった」って思いつつ、その後二人目の子どもが生まれて、そのときにいろいろ実感しました。
大森
僕たちのノハナというサービスも、「自分に子どもが生まれて、こういうサービスがあればいいな」と思って作ったものなんです。 実際できあがったときには、子どももすでに3歳になっちゃって。 昔ほど写真撮らなくなっちゃってました(笑) 自分の子どものために作ったというと言い過ぎかもしれませんが・・・。
海老原
でも、何かを始めるきっかけはそういうことですよね。

ぬいぐるみをあげるような感覚で、出産祝いに選んでほしい

大森
ものを作るうえで大切にしていることなどはありますか?
海老原
そうですね・・・。 色と質感の組み合わせです。 生地を選んだり、目の糸の色を決めたりとそういう時が一番楽しくて、大切な時間です。
今回のコラボスタイの『ミルクティーブラウン』と、作業途中のハギレの山。
大森
今回のノハナギフトも、生地探しのところからやっていただいたんですよね。
海老原
ええ。ノハナのスタッフさんと布を探してフロアのあっちに行ったりこっちに行ったり。
大森
今回のノハナギフトの布や色のおすすめポイントはありますか?
海老原
派手さはないんですけど、ナチュラルすぎるのもつまらないねってことで、いろんな色を探したんですが、最終的に今回のミルクティー色に出会ったときには、これだこれだ!って大喜びで。
ノハナギフトは2種類あるんですが、どちらも同じくらい個性があって、男の子でも女の子でもバッチリ似合うように努力しました。
女の子向けのものっていくらでもかわいくデザインできるんですが、男の子も似合う微妙なラインなどがとても難しくて。 なので、そこはとても意識して作っています。
大森
どのくらいの月齢の赤ちゃん向けですかね?
海老原
だいたいよだれが出る時期・・・なので、5ヶ月から1歳2・3ヶ月くらいですかね。 そう考えると、とても短い時期です。
でも、スタイって出産祝いとしてはシンボルといっていいくらいのもので、ギフトを想定しています。 この商品は、出産祝いなどで贈られて、贈られた方はおそらくお出かけとか特別なときに使ってくださると思うんですよね。
スタイだけだとちょっと物足りない感ってあるみたいなんですけど、このスタイみたいに顔があると、ぬいぐるみをあげる感覚でプレゼントできるので、贈る方も満足できるみたいです。
今回のコラボスタイの『マスタードイエロー』。一つ一つ丁寧に作られる。
大森
ちなみに、ノハナからコラボのお話をしたとき、率直にどんな印象でしたか?
海老原
今まで実はあんまり別注やコラボってなかったんです。今回みたいに別の会社の方と一緒に企画して・・・というのは初めてだったので、楽しみにしていました。
今回のこのご縁も、実は大森さんと共通の知り合いがいたりと、いろんなつながりの中で結ばれて、不思議なことが起こったなって思いました(笑)
大森
そうですね。 今回のご縁も、どこかで誰かが動きを止めていたら成立してなかったと思うんです。

「自分の好きなこと」を忘れないように。

大森
最後に、海老原さんご自身の将来的な夢や、このスタイをつける月齢くらいのママに向けたメッセージをお願いします。
海老原
将来の夢としては、もともとkubomiを始めたときに、「ずっと何かしら作っていたい」という思いがあったので、これからも小さくてもいいので何かを作り続けられたらいいなと思っています。
展示のディスプレイ作業中の海老原さん。
海老原
小さな赤ちゃんがいるママたちには、「自分の好きなこと」を忘れないようにしてほしいということです。
子どもが小さくて手がかかる時期って、自分自身の時間は持てないので、自分の好きなことや得意なことを忘れがちなんですよね。
でも、いざ子どもが小学校中学年くらいになると急に手が離れてきて、そのときに自分のことをふっと取り戻すような感覚があって。
ちょっとでもいいので自分のことを顧みるための時間を作るってことは、家族に対しても優しくなれるし、大切なことだと。
自分自身を見失わないように。 今までみなさんが得てきたスキルや自信を失わないように、自分のための時間を使うことを忘れないでほしいなと思います。

kubomi・海老原裕美子さん

ベビーブランドkubomi 代表
2人の子供を育てながら、kubomi商品の企画から販売までを行っているパワフルママ。

インタビュー・大森 和悦

株式会社ノハナ 代表取締役社長
フォトブックサービス「ノハナ」の創業者で、一児の父でもある。

kubomi海老原さんが選ぶ!
ノハナマーケットのおすすめ商品

kubomiの代表であり、デザイナーであり、2児の母でもある海老原さんに、ノハナマーケットで買うならコレ!というおすすめ商品を選んでいただきました。

ノハナマーケットでは、子育てに頑張るママやパパに使ってもらいたいグッズを取り揃えています! その他の商品はこちら↓からどうぞ!

すべての商品を見る 特集をもっと見る